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2021/06/12
RSウイルス感染症の流行にご注意を。

先月末から今月初めにかけてRSウイルス感染症が流行っているということで紙面にも掲載されました。4月以降感染者が増えていて岐阜市の情報によりますと5月末で通常の5倍の患者数が岐阜市内で発生しているようです。当院でもちらほら患者さんをお見掛けします。

RSウイルスは秋ごろから罹患者数が増え始め、春先に終息すことがほとんどですが、今年の岐阜市は春から初夏にかけて急増していることになります。

ほとんどのお子さんが必ず罹患する病気ですが、主に鼻水鼻づまり・咳といった上気道炎症状が主体です。ただ初感染の場合に症状が強く出ることがあることと、下気道感染(肺炎など)に発展する場合があるのが厄介です。また、6か月未満の小さなお子さんが罹患すると細気管支炎に陥り危険になることがあるので赤ちゃんのおられるご両親は特に注意が必要です。また基礎疾患があるお子さんの場合も注意が必要です。

飛沫接触感染により伝搬しますので、お子さんから直接、大人の手を介して感染します。(抱っこしたりするだけでもうつることはあります)できる限りの感染防御をコロナ同様行ってください。一度かかっても何回も感染し得ます。一般的には発熱、咳、鼻水などの上気道炎の症状のみで収まることが多いので、お鼻がたくさん出る風邪の場合にRSウイルスであることもあります。鼻炎が主体の風邪は鼻をよくかむ、できなければよく吸引することで治りが良くなります。(小さなお子さんをお持ちのご両親には鼻かぜには何度もかかりますので家庭用に吸引器をこうにゅういただくことをおすすめします。)

RSウイルス感染は院内の抗原検査キットで10分程度で検査できますので、なかなか風邪が治らない鼻炎や咳主体の熱のあるお子さんや3−4日熱が出たりやんだりしてすっきりしないお子さん、周りにRSウイルス感染症のお子さんがいる場合などは検査ではっきりすることができます。(ただし、保険上はあくまでも原則ですが1歳未満のお子さんが適応になっています)

まついファミリアクリニック