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ヒトメタニューモウイルスが最近流行っているようです。
これは今年春先も東京など多方面でちらほら流行っていましたが、9月10月あたりから、当院でもお見かけするようになりました。
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)とは一体なんなんでしょうか?
ヒトメタニューモウイルスはかぜ、気管支炎や肺炎などを引き起こします。初感染は生後6ヶ月頃から始まり、遅くとも10歳までにほぼ全員が感染します。(RSウイルスよりも感染対象年齢が遅めです。)乳幼児や免疫力が低下している高齢者などでは重症化しうるので注意が必要と言います。
ヒトメタニューモウイルス感染症は咳、鼻水がひどいのが特徴でRSウイルス感染症に似ています。発熱も定することがあります。普通は1週間程度で改善します。しかし、まれに気管支炎や肺炎をきたすことがあります。
ヒトメタニューモウイルスは通常3−6月にはやるとされてきました、しかし昨今はその傾向が完全に崩れており、岐阜市内では9-10月に流行が目立ったようです。11月もしばらく流行が続くかもしれません。
インフルエンザのような治療薬があるウイルスではないので、対症療法(症状を緩和する治療)を行いながら、治るのを待つことになります。鼻づまりがひどいと副鼻腔炎や中耳炎を引き起こすことがあります。
検査は迅速抗原検査で簡単に確認できますが、通常、6歳未満で聴診やレントゲンなどで肺炎が疑われる方にしか保険適応はありません。当院でも、検査が可能です。必要と考えられる患者さんには抗原検査キットで10分程度で判明します。
飛沫感染、接触感染でうつりますので、換気やマスク着用、手洗いが感染防御に重要ですが、小さなお子さんにはなかなか難しいですね。
通常は重症化することは少ない病気ですので、過度に過敏になる必要はありません。
通園や通学に関しては届出の必要な感染症とは違うため、明確な基準は定まっていません。発熱などのコンディションの悪化がないことを確認の上、保育園や幼稚園と相談されて登園の是非をお考えください。
まついファミリアクリニック