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暑い日がつづきますね。暑さで体調を崩しやすい季節になりました。炎天下屋外でスポーツはむろん、高音の体育館など屋内でのスポーツやイベントなど、冷房のない自宅でふつうに生活することすら熱中症のリスクになります。
お子さんは、小学生であっても、まだまだ体温の調節がうまくできませんし、夏風邪なども流行ってますから、熱中症か風邪かわからないお子さんもいらっしゃいます。中高生はスポーツで熱中症にかかるリスクがありますし、高齢者も発汗など体温調節機能が衰えていて、脱水に自分で気が付きにくく、熱中症のリスクが高くなります。一般の方々も、最近はコロナ禍でマスクをしているため、喉の渇きに気が付きにくく、かつ、呼吸を介した体の中の熱の体外への放散がマスクに妨げられ、熱中症に罹りやすいです。
熱中症はガイドラインでは、「暑熱環境に居る、あるいは居た後」の症状として、 めまい、失神(立ちくらみ)、生あくび、大量の発汗、 強い口渇感、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)、 頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、痙攣、せん妄、小脳失調、高体温等の諸症状を呈するもの。とされていて、感染症や悪性症候群による中枢性高体温、甲状腺クリーゼ等、他の原因疾患を除外が必要とされています。
熱中症を予防するには、
無理をしない。暑さ対策を行う(空調機器を室内でうまく使うなど)。こまめな水分補給を行う。塩分も忘れずに。しっかり食事をとりしっかり休息をとる。ことが大切です。
熱中症の時の応急対応については以下に示します。
高温環境下にさらされ(時に大量の発汗を伴い、)結果として、めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直(�T度熱中症の症状)、頭痛、不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、脱力感(�U度熱中症の症状)、意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温(40度以上)(�V度熱中症の症状)を認めた場合、
- まず意識を確認します。意識がなければ救急車を呼びましょう。
- 意識があれば、まずは涼しい場所へ退避させ衣服を緩めて休ませましょう。
- その後自分で自力で水を飲ませましょう・OS-1などの電解質飲料も良いです。
- 自分で水分が取れない場合は医療機関へ搬送します。
- 自分で水分が取れれば現場で水分と塩分を接種させましょう。
- その後回復したかどうかを確認します。
- 回復したら自宅療養で熱中症からの回復が見込めます。
- 回復しない場合はこれも医療機関をすぐに受診しましょう。
子供さんの場合はなかなかうまく水分が取れないこともあります。また、風邪が原因であったり、あるいは風邪を伴って発熱いることもあり得ます。元気がない、うまく水分が取れない、寝込んでしまうお子さんはなるべく早く医療機関を受診しましょう。
子供はマスクをしたままでの高温下での活動をする際は可能であればマスクを外す、あるいはマスクが外せない場所への外出を控えるなど、コロナ対策との両立をうまく行いましょう。特に運動する場合のマスクの装着はリスクがあるのでやめましょう。あるいはマスクを外すことが無理な環境では運動を控えましょう。
また高齢の方は体温調節が下手で脱水に気がつきにくく、高温の室内で過ごしていても熱中症になることがありますので注意が必要です。なんか体調がいつもと違う場合は早めに病院を受診しましょう。
まついファミリアクリニッック