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2024/05/20
RSウイルスまだまだ流行っていますのでみなさま気を付けて。

RSウイルスがまた今年も流行ってきています。

もともと冬の風邪ウイルスとして認識されていたのに、コロナ禍から今に至るまででは、なぜか最近は春先から夏に流行る風邪になってしまいました。4月に大阪などでは急拡大という記事も見かけます。岐阜でも徐々に増えているとおもいます。

RSウイルスは普通の大人がかかる分には症状が重くなることは少なく、咳や鼻だけで終わるのですが、小児、特に6か月に満たないお子さんがかかった場合は肺炎などへ発展しかねず、あるいは合併症として無呼吸をおこしたり、急性脳症になることもありますので、場合によっては入院が必要になることもあります。また、後遺症として喘息になることがあるようです。1‐2歳のお子さんでも肺炎になってつらい思いをすることもあります。咳と鼻だけで終わればよいですが、気管支炎や肺炎に発展すれば、鼻漏鼻閉と夜間にひどくなる咳嗽が保護者を悩ませ、鼻閉により容易に中耳炎を併発します。また熱は上がったり下がったりすることが多いので、治ったと思ったらまた熱が出るということで、保護者を悩ませます。

ということで、低体重があったりして免疫力が低かったり、心疾患があったり、呼吸器系に問題があったりする特定の新生児や乳児はシナジス(パリビズマブ;RSウイルスに対するモノクローナル抗体)を予防接種されることがあります。


また高齢者でも免疫力の低下から、小児と同様に重症化することがありますので油断はできません。つい先日も90台のご婦人が風邪でなかなか治らず熱が出るとのことで原因がわからないため、SpotFire(当院採用の気道感染症多項目同時PCR検査器のことです)で検査をしたところ、インフルエンザやコロナではなく、RSウイルス陽性で、経過を見たものの結局入院までしていただきました。

このように、一部の患者さんにとっては重症化しうる悩ましいRSウイルスに対して、最近では新しいワクチンが開発されてきており、アブリスボという妊娠中のお母さんが接種してお母さん自身と生まれてくる子供がRSウイルスから予防できるように開発された母子免疫ワクチンが登場しようとしています。(今はまだ接種はできません。)

そして、テレビCMも行われておりご存じだと思いますが、60歳以上の高齢者を対象とした組換えRSウイルスワクチン:アレックスビー筋注用が接種可能となっており、60歳以上の方には1回筋肉内接種するだけです。当院でもアレックスビーを取り扱っておりますのでお悩みの方やご希望の方はご相談ください。


抵抗力や免疫力に問題がある方(小児、高齢者)やそのご家族は、手洗いや、場合によってはマスクなどの基本的な感染対策についてはおろそかにならないように気を付けましょう。転ばぬ先の杖としてご高齢の方はワクチン接種についてもご検討されてはいかがでしょうか?