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2023/02/15
胃腸風邪が流行ってます

毎年のことですが、冬は胃腸風邪が流行ります。手洗いをよくすること、肉類や魚貝類の調理の際は、他の料理の調理と分けたりして、サラダなどの生の料理に要らぬ細菌やウイルスをまとわせない気配りや、後片付けにまな板や包丁、シンクの熱湯消毒などを行うなどが、対策になるでしょう。また、胃腸風邪の代表格であるノロウイルスはご存知かと思いますが、アルコール消毒が効きません!アルコール消毒してるから大丈夫といった慢心は要注意です。次亜塩素酸での消毒が有効ですが、手指は次亜塩素酸で消毒するわけにはいきませんので、手洗いが重要になります。胃腸風邪になると、嘔吐下痢が悩ましいですよね。小さなお子さんの場合は脱水に簡単になります。また、嘔吐は一度にたくさん水分を与えすぎると、かえって嘔吐を助長し、飲んだ水よりもたくさんの吐物がでますので、水を飲ませているのに脱水になってしまうという悲惨な結果を招きます。嘔吐したら10-30分休んでみて、その後速やかに経口補水を再開しましょう。一度にお匙1-2杯からはじめ、数分おきに繰り返します。20-30分見て嘔吐がなければ、徐々に一回あたりに与える量を増やしましょう。スプーンからお猪口、お猪口から小さなカップ、といった具合です。嘔吐して飲めない食べられない、下痢がひどいお子様は、最初の3-4時間で10kg以下のお子さんなら4時間で400-600ml、体重10-20kgのお子さんなら4時間で600-800mlを目安に、できればOS1かアクアライトOSRを飲ませましょう。なければ糖分があるもの(半分に薄めたジュースなど)、乳幼児は母乳やミルクでもよいです。下痢嘔吐発症後なるべく早くから開始しましょう。経口補水療法がうまくできなければ点滴療法が必要です。脱水の程度についても評価しましょう。おしっこが出ているかどうかは一番わかりやすい指標になります。水溶性の下痢と混じるとわからないことがありますので、おむつが湿っていることだけで判断してはダメです。半日もおしっこが出ないのは危険ですからすぐ病院にいきましょう。病院にかかる時は下痢のオムツをいっしょに持っていきドクターやナースに見せましょう。大人な場合も同じくですから、気持ち悪くても少しか水分をとり、体は辛いでしょうが家族にOS1などを買ってきてもらったりして少しずつ水分を頻繁に摂取し、脱水にならないような自己管理を頑張りましょう。

まついファミリアクリニック