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11月も今日で終わりで、あしたから12月です。コロナが5類感染症に格下げする検討を早めるとの報道が出ています。これからどうなっていくのでしょう?わかりません。
当院でも9月後半から10月にかけては比較的感染者は落ち着いていましたが11月になってからコロナの患者さんがまた増えました。
5類にするということは、すべてを取っ払うということに準じます。でもやはりいますぐ5類にするというのは無理だと感じます。
今後もコロナがなくなるわけではないので、コロナを診療していかなくてはなりませんが、風邪っぽい患者さんがきたらとりあえずガウンや手袋、マスクをつけて、患者さんごとに脱いで着替えて、風邪の人専用のエリアでさらには年齢や症状や他の患者さんの来院状況などに応じて診察箇所を細かく分けて診察をしていますが、5類になればガウンやマスク、手袋など感染対策を行う金銭的な余裕はクリニックには無くなります。今後5類になったときにどこまでするべきでしょうか?答えが出ていません。コロナ疑いの人を一般待合に入れたり、一般診察室で見るのには、やはり抵抗があります。5類になれば抗原検査やPCRの患者さん負担も発生しますし、薬代もかかるようになります。
直ちに5類にするということにこだわるのではなく、段階的に5類相当に近づけるべきであり、まずは全数把握を定点把握のみにしてやめてみて様子を見て、問題なければ隔離期間はさらに短縮し、その後自主隔離を是とし、その後世の中のコロナ対策というものを徐々に撤廃しつつ、インフルエンザのようにかかったら飲めるように抗コロナ薬の適応を拡大し、その後にマスクをしなくても良い風潮を少しずつ醸成し、検査を患者負担にし、コロナの薬価を安く抑えられるように何らかの方策を取り、その後2類指定解除というように順番を踏むべきであり、5類にすることが目的になっている現在の状況は本題抜きにした対応で、好ましくありません。政府は5類にするならばそれに向けた明確なロードマップを国民に示すべきです。どうなったら次はどうして、最後にどうするのかという順序が示されていない状況は、国民を迷走させるだけです。
何でも欧米に右ならえの政策は間違っていて、日本の国民が理解できる安心できるように、かつ、時期を逸することなく進めていくことを望みます。
話は変わりますが、欧米に倣ってGDP比2%目標の防衛費の財源確保ために増税するとか、相続税などを欧米並みに改悪するとか、そしてコロナの性急な5類化とか。この物価高や丁寧な説明もなく国民に負担ばかり求める現状の政策はおかしいです、欧米がそうだからという理由だけで無理やり欧米化。
日本という国にはアイデンティティといいますか、自分は自分、他人は他人のような自我とか自尊心とかはないのでしょうか?他国のことを気にせず自分の国のことを考えて自分たちにあった政策を取ってもらいたいものです。
元に戻りますが、当面はガウンを着て風邪っぽい方の診察を続ける予定です。やっぱり熱もないのにコロナ陽性のお子さんが時々いらっしゃいますし、前日に元気に受診していた大人の方が翌日急にコロナになったり、完全に元気な人とコロナの人とを区別することは無理ですが、なるべく病院で病気の移し合いが起きにくくなるように、患者さん一人一人に毎回ガウンを着替え直し、風邪っぽい方は車で待っていただき、症状や患者さんの来院状況に合わせて個々で診察場所を変えながら診療していこうと思います。時間もかかるので不評だと思いますが申し訳ございません。
突然コロナ5類化された際は、今の対策や診療が難しくなるかもしれませんが、時代の流れに合わせて柔軟に対応していこうと思います。
12月からは一層寒くなるともいわれています。
夜眠る際は風邪をひかないようあったかくしてお休みください。空気の乾燥も顕著で喉を痛めやすい時期になりますので、室内の加湿にも気を配りましょう。寒くなると換気がおろそかになります。感染対策の面、石油・ガスを使った暖房の際の一酸化中毒防止の観点からも、思い立ったら寒さを我慢して寒気ましょう。マスクは局面局面で着用を。特に飛沫を浴びやすい環境ではマスクが効果を上げると思いますので、賢くマスクの着用を。(院内はすいませんが小さいお子さん以外は皆さん常時マスクしてください。鼻マスクはやめてください。体調不良の方は診察を拒みませんので隠さず正直にお教えください。)
インフルエンザが流行るかどうかわかりませんが、インフルエンザワクチンを打っておけば、かかっても高熱にならずに趣味ます。コロナのワクチンも当院は今の所まだ BA4/5対応2価ワクチンが打てます。打っておけば重症化を無性に心配したり40度もの熱で苦しむ可能性が極めて小さくなります。12歳以上で2価のコロナワクチン接種まだの方、お考えください。