コロナの自家検査に関しては注意が必要です!

先日、ネットで取り寄せた抗原検査キットでコロナ陽性になったので、あわてて受診された患者さんがいらっしゃいました。ご家族に1週間前に陽性の方がいて、おそらく濃厚接触者になられたと思いますが隔離解除後に友人と旅行、その後倦怠感とくしゃみがあったとのことで自宅でネットで取り寄せた抗原検査キットで検査したところ陽性が出たので受診されました。話だけ聞くと確かにコロナの可能性(コロナになりかかっていてこれから熱が出るのでは?)といった印象ですよね。しかも抗原検査キットで陽性。

院内の迅速PCR検査機:IDNOW(NEAR法)で確認いたしますと、陰性でした。通常抗原検査で陽性で上気道炎症状のある患者様について当院でIDNOWにて再検査する場合、IDNOWでももちろん陽性で出ることがほとんどでした。

しかしこの方はIDNOWを回して陰性だった後で、念の為、外注のPCR検査(RT-PCR法)を追加させていただきましたところ、2日後に結果が返ってきまして、結果はやはり陰性でした。

患者さんは症状はなくなって元気になっておられ、電話で結果報告後、ただちに隔離解除となられました。

コロナの抗原キットを使った患者さんご自身での個人的な検査はいまのところ積極的に行って医療への過剰負荷を緩和する方策として奨励されておりますが、その結果の判断はなかなか難しいということが浮き彫りになりました。

もともとよく言われていることですが、抗原検査は陰性であった場合に、その患者さんが本当にコロナ陰性であるということを100%証明するものではありません。ですから、抗原検査で例え陰性であったとしても、いわゆる3蜜を回避し得ない行動があったり、体調不良があった場合の抗原検査陰性結果については、翌日もその翌日も複数回検査して陰性であることを数日間毎日確認するとか、ご自身の体調を慎重に観察することで、やはり陽性で間違い無いということを確認する作業を追加することが不可避です。

しかし、逆に陽性であった場合も、今回のようなこともありますので、自己判断せず、病院でもう一度検査を受けていただいたほうがよさそうです。