帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹のワクチンってどうしたらいいですか?などのお問い合わせがありますので、ご案内します。

 

帯状疱疹は体の左右どちらか片側に水疱(水ぶくれ)を伴う帯のように連なる赤い皮疹に神経痛(ピリピリ、チクチク)を伴う病気で、水ぼうそうにかかったことがある人に出る病気です。水ぼうそうのウイルスは一度かかっても完全に駆逐されずに体の神経に残っているといわれ、これが免疫力の低下に伴って帯状疱疹という形で再燃する病気です。

 

早めに(発症5日以内)に診断を受けて抗ウイルス薬の投与を受ければ、後遺症などを残さずに治ることが大半ですが、まれに帯状疱疹後神経痛といった慢性神経痛が残ることがあり、速めの対応が必要です。

 

50歳を超えてくるとだんだんと水ぼうそうのウイルスへの抵抗力がなくなってくるため、高齢者に発症しやすい疾患です。近年水ぼうそうのワクチン接種が進み、小児の水ぼうそうが減っていて、大人が水ぼうそうと接触する機会が減少しているため、水ぼうそうへの免疫を維持する機会が失われ、今後帯状疱疹が増加することが懸念されています。

 

特に、帯状疱疹が重症化した場合に、眼に及んで視力障碍を来したり、心臓を脅かしたり、全身に広がって重篤化したり、顔のまひや聴覚障害を残すことや、脳神経系にダメージを与えることがありますので、油断はできない病気です。

 

帯状疱疹はワクチン接種で予防が可能です。

 

現在日本では2種類のワクチンが承認されていて、岐阜市においては公費助成はありませんので、全額負担で接種する必要があります。

 

①弱毒化水痘生ワクチン(岡カブ)

水ぼうそうの小児の予防接種に用いられているワクチンで、WHOも推奨している世界的なワクチンの一つです。皮下注射を一回で終了です。

②シングリックス

不活化ワクチンで免疫不全者・低下者・それに準ずる方にも接種が可能です。2か月の間隔で2回筋肉注射を行う必要があります。

 

予防効果はシングリックスが高いといわれていますが、高額であること、発熱や倦怠感などの副反応が接種後に認められることなどが受ける側にとってはデメリットとなります。

 

現在米国においてはシングリックスが推奨されていて、弱毒生ワクチンに該当するゾスタタバックスというワクチンは使われなくなっているとのことです。つまり弱毒化生ワクチンでは予防注射を打っても予防できない確率がシングリックスよりも高いということが、その理由といわれています。

 

ワクチンは帯状疱疹になった方でも5年程度経つと免疫力が低下してくるので接種したほうがいいといわれます。

 

まとめると

弱毒化生ワクチンが9000円x1回 皮下注射 予防効果が弱い

シングリックスは2,3000円x2回 筋肉注射 発熱や倦怠感、局所の腫れなどが出やすい

(予防効果は10年以上持つ可能性があるといわれています。)

となっております。

 

高額ですが今後はシングリックスを頑張って接種いただくのが良いようです。そのうち公費による助成がうけられる時代になると思いますが、いつになるかはわかりません。お隣愛知県名古屋市では助成制度がシングリックスについてもあるようです。

 

 

帯状疱疹が心配な方はぜひシングリックスを一度ご検討ください。(値段と手間、副反応を重視される場合は弱毒化生ワクチンの1回皮下注射をご検討ください。)

 

 

まついファミリアクリニック