お知らせ
2023.05.01
EIRL cloudによるAI胸部X線写真診断を導入しました
AIによるイノベーションはいたるところで起こっておりまして、医療においても様々なところでAIが活用されております。
当院では積極的に先進的な技術を取り入れ、新しい医療を提供することも皆様に愛されるクリニックの務めであると考えていまして、この冬は、本年1月より「nodoca]というAIによるインフルエンザ判定検査を県内で(もしかして全国でも?)いち早く導入しました。
さて、今回はEIRL cloudというクラウド上のソフトウェアにより、胸部レントゲン写真における肺がんなどの主要性病変の描出にもAIの力を借りようということで4月末より導入いたしました。
胸部レントゲン写真による肺がんなどの腫瘍性病変の描出は本当に難しく、CTにはやはり及ばないのが胸部レントゲン写真のもどかしいところです。あきらかにわかる場合もありますが、炎症なのか、正常な構造物のバリエーションなのか、はたまた腫瘍なのか?わからないことがしばしばあります。その場合は何回もレントゲンを定期的にとって経過観察するか、胸部CTを撮影して、確認するか、主にこの二つになります。
EILR cloudは5mmから30mmまでの腫瘍性病変を、数多くの画像(CTなど実際に腫瘍であることを確認されている胸部レントゲン画像が含まれる)をdeep learnningしたAI画像診断ソフトが、クラウド上で、当院で撮影した胸部レントゲン写真をもとに、腫瘍の有無を判定する補助診断ソフトです。
5mmから30mmと制限はありますが、外科的な治療対象となる腫瘍のサイズは大体このサイズになりますので、現実に即した診断ソフトといえます。
これを用いることで、いきなりCTを取らなくても、放射線被ばくを抑えた検査でがんの有無の可能性をある程度判定できるといえます。
当院で何らかの症状や疾病を理由に保険診療内で胸部X線検査を受けていただいた方には、AI肺腫瘍画像診断が追加されます。また、肺がんの簡易検診(胸部レントゲンと診察 必要により腫瘍マーカー)を受けたい方は自費診療になりますが、ご相談ください。