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8月になってから新型コロナウイルス感染症が劇的に増えてきていますね。以前のように皆さんが検査を受ける時代ではないですが、それでもよくコロナの患者さんに出くわすということは、潜在的には相当数の患者さんがいらっしゃるということだと思います。ただ、皆さんワクチンを打たれたり、何回か新型コロナに感染されていたり、知らないうちに感染している不顕性感染を経験したりして、日本人が新型コロナに多くの人が強くなってきていることが、重症化する患者さんの数が以前ほどではない理由であると思います。(もちろん新型コロナ感染後、1週間後に肺炎で入院する患者さんが今でもいらっしゃいることを最近のwebカンファレンスでもうかがったことがありますので油断は禁物ですが。。。)ですからCOVID19を5類感染症として扱ってよい状況にようやくなってきているのだとおそまきながら考えるようになりました。我々も5月6月ごろからマスクや防護具は簡素化して診療スタイルをようやくコロナ禍前に戻しつつあります。(新型コロナに対する社会の反応がいまだに厳しいことから、まだ発熱の方は念のため別室対応をつづけております。)
ところで、最近インフルエンザAの患者さんを数人連続で診断しました。岐阜県の感染症サーベイランスでは確認すると、岐阜市は流行がないことになっていますが、立て続けにインフルエンザAの人を診断してしまうと、インフルも流行ってくるのでは??と思ってしまいます。
大昔なら夏場はインフルエンザはまず考えないのが常識的でした。冬に流行るものという季節性のある感染症であったし、それに相違ない流行動態でしたから。当院は小児の患者さん中心に多項目PCR検査機(SpotFire Rパネル)を使って感染症検査を行っていますが、その中では必ずインフルエンザが自動的にチェックされるのですが、6・7・8月とインフルエンザはいっさい発見されなかったことから、一般内科対象として抗原検査やNEAR法を用いた核酸増幅検査では、ここ数か月はインフルエンザは患者さんから特別な申し出がない限り行いませんでした。しかし、夏場なのにインフルがでる、こうした状況では、たぶんインフルはないよ、と思っていても、やらざるを得なくなってきました。よくわからない夏風邪という方の中にもインフルエンザがいらっしゃるかもしれませんね。
日本への外国からの観光客が多いことがこのよくわからないインフルエンザの原因であったり、また外国旅行して帰られる日本人が現地から拾ってくることが原因であると考えます。グローバリズムが世の流れですので仕方ないことだと思います。それがわるいというわけではありません。確かに南半球では冬なわけで、インフルエンザが流行しているはずですから、それがいろんな経路を経て持ち込まれるのは当たり前ですよね。ただ、昔だったらそんなことはなかったのに、というフレーズが今日の猛暑のみならず、感染症でも同じことがおこっている気がします。常識にとらわれないことが風邪の診察でもだいじなんだなあと思う次第です。
今流行っているな!と、わたしが気になっている感染症は、新型コロナ、マイコプラズマ(いつまで続くのか?去年からずーっと)、リンゴ病(伝染性紅斑)です。マイコプラズマしぶといです。新型コロナ+マイコプラズマという方もいらっしゃいました。発熱あるいは風という場合に、何が原因なのか、もう本当によくわからないというのが現状です。
あと、ご年配の方々の発熱。これは単に風邪のみでは説明できない場合があるので注意が必要です。ご年配の方々がなりやすい、あるいは年齢問わず風邪と思っていたら実は!!という発熱性疾患としては、副鼻腔炎、細菌性肺炎(ご年配の方の場合誤嚥性肺炎)、急性胆嚢炎、急性腎盂腎炎、精巣上体炎などがあり、結構気にしてみないと見逃したりすることがあります。コロナの検査で陰性だったから大丈夫という考えは、特にご年配の方では注意が必要ですので、コロナ陰性なのに熱が続く方は我慢せず病院を受診すべきです。
風邪は治るけれども、かぜをひくとやっぱりしんどいですから、みなさん、風邪をひかないように気を付けましょう。風邪だと思って実は違う病気もありますので、風邪は自分で治すものと思わず、ある程度の症状があれば病院へ躊躇なくかかりましょう。